■くろがね堅パンで野球に必要な強い顎を作る!

「くろがね」とは鉄を意味する言葉で、大正時代に官営八幡製鐵所(現在の新日鐵住金㈱八幡製鐵所)で24時間稼働し続ける工場を支える労働者の栄養補給のために作られた。当時、灼熱の工場内で働く労働者は定期的に堅パンを摂取し、集中力を維持しながら良質な鉄を生産し続け、いまの日本の発展に大きく寄与したのであった。本クラブのある八幡東区の地で生まれた「くろがね堅パン」。練習中に摂取しながら、野球にとって大切な強い顎を作っていきたい。

投手では踏み込んで投げる際、打者ではボールをバット当てる際に相当大きな力が顎にかかるのだ。100年の時を越え、今でも地域から愛され続ける「くろがね堅パン」。灼熱のグラウンドで頑張る野球部員の栄養補給源、また集中力を維持しながら練習に取り組むための貴重な栄養源だ。「食」については何不自由ない現代社会であるが、丈夫な身体づくりのヒントは歴史のどこかに先人が培った知恵と工夫が隠されている。工場から野球という場に利用法を広げ生まれ変わり、これから先も永遠に「くろがね堅パン」は部員とともに生き続けることだろう。